ivataxiの日記

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ごちそうさまチキンラーメン

若い世代は何歳からなのかはわからないが、少なくとも平成生まれはそういえる。ぼくはバチバチの昭和ど真ん中だから若い世代を目に涙を浮かべて遠くから見守る世代といえるが、自分の人生で手一杯でむしろ若い世代の方がゴージャスに貴族生活を享受している風情の秋風が少し寒いこの頃なのである。今ではコンビニでもカップウヌードルが買える。お湯をかけるて3分待つとヌードの美人が・・じゃなくて、インスタントラーメンが鍋も火もなく食べることができるから「浅間山荘事件の機動隊が食べてテレビで有名になった」あの日本発祥の今では宇宙でも食べられる麺類である。最初はカップじゃなかった。オレンジと黄色の横シマなビニールの袋に入り、破ると中から硬い乾燥した麺が出てくる。我慢できない人はそのまま食べても美味しい。後でお湯を飲めば胃袋で完結する。この最初のチキンラーメンというインスタントラーメンが日本に生まれて我が家の食卓で夕食としてデビューした時を、歴史の本には載っていないと思う。だが、巨人の星のお父さんが良くひっくり返す「ちゃぶ台」に、丼の中に調理済のチキンラーメンが乗っているのを見た時には、家族は手を合わせた・・・というか、たいてい食事前には手を合わせて「いただきます」という習慣なのだが。所得や市場の様子が現在とは違うから一杯のチキンラーメンの価格は随分高額だったのだが、外でラーメン屋(中華とか支那そばともいう)で食べるよりはいくぶん安上がりだったようにも思う。・・でないと、買ってくれない。かくして、以後何杯食しただろうか?その足跡をたどると、ぼくの人生がボンヤリ見える気がするが大した人生でもない。「ごちそうさま」