ivataxiの日記

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給水塔のある小山

いつも見上げながらその周囲を歩いていた給水塔のある小山に登ってみた。たいして高くはないのだが、いままで登らなかった。革靴ではあまりしっくり来ない。どんぐりか何かの木の実と落ち葉が積もるコンクリートの階段は滑るのだ。台風の後だからか木が折れている所もある。登り切ると木の間から外界の景色が木の影の形に切り取られている。坂道も下から見るのと上から見るのとでは違って見える。コンクリートの下り坂の途中に脇道があり、獣道みたいに人が足で踏んだ跡が小さな道のように土が露出していた。管理者公認の道ではないが、多くの人が頻繁に歩いているようだ。でも蜘蛛の巣に顔が引っかかったから、子どもたちがいつも通っているのかも知れない。人工的なのだが小さな川の流れが公園まで流れる部分が好きだ。すっかり下まで降りると、道からは金木犀が見えた。