ivataxiの日記

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流しそうめん

くらがり渓谷という所で「流しそうめん」を一度食べた。家で「そうめん」をゆでてもきっとそんなに食べないだろう。竹を切ったものではなく、雨といを斜めにしたような作りだった。一番下には、タライが置かれていた。川上から人が埋まり、ぼくらは川下だった。上からそうめんが流されるのだが、川上で消費されてなかなか川下まで来ない。同じ金額を払って不公平な思いだった。「また来よう」とは思えない体験だった。時に、緑やピンクのそうめんが入っていて「ささやかな幸せ」はあったものの。
所で、バブル期から最近までの経済はこの「流しそうめん」に似ている。先に川上に座った人は太り、川下についた人々は奴隷のように働きやせ細る。「定着した格差社会」と、いえばヒトコトで済むのだが。