ivataxiの日記

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水木しげるさん

小学校3年の頃は、オタクな仲間と漫画を貸してもらって読んだりしていた。白戸三平・手塚治虫・石森正太郎など、今は巨匠・神の領域の漫画家たちが、まだ世間に認知されていなかった頃だった。マンガ自体が陰に隠れてこっそり読まれたアンダーグラウンド時代だ。「鬼太郎」の誕生は小学生には恐ろしさが過ぎた。過ぎたが忘れがたい衝撃の傷口が残り、十分その衝撃に耐えられる大人になった頃には甘美にさえ感じられる刺激的なマンガだった。すごく好きになったのはここ数十年。図書館でもマンガを貸してくれるまでに時代がさばけて来たのが良かった。一度に10冊とか借りてマンガを読むことができた。「げげげの女房」では、奥さんが主人公だが、そこに登場する奥さんから見た作者の生き様がまた素敵であった。向井理さんもかっこよかった。彼の書き残した戦争実体験マンガを非難批判する政治的都合もある。今のうちに探して一見の価値あるマンガと思う。