おそ松さん

昭和にライブでアニメ「おそ松君」を見ていた世代だ。だって、録画がないし、見る物もテレビしかなかった選択不自由時代だから、学校でも多くの子どもが同じアニメを見て話題が合うという時代である。「しぇ〜」とは何か？活字で説明は難しいが、当時の小学生はカメラを向けると「しぇ〜」と、漫画に登場するイヤミのマネをした、そんな集合写真が残る恥ずかしい世代だ。20年ほど前だと「しぇ〜」を再放送で理解している子供たちから「そんなの古い」とばっさり。10年程前だと「しぇ〜」といってもエイリアンを見るような未知なる物への対応。そして2016年。あちこちそこここに「アニメ・おそ松さん」のポスターなどが貼ってある。YouTubeでも検索上位で、人まねイラストでもおそ松さんやイヤミ・チビ太などの画像が出まわっている。生まれた時にはまったく知らないから対応が違う。あの、おそ松君の髪型も「おそ松さんヘアー」として認識しているのだろうが、昭和の小学生は「坊ちゃん刈り」と呼ばれる、いわゆるごく普通でありきたりな小学生が床屋で刈ってもらう髪型だったのだ。平成生まれの小学生・若者にはおそ松さんや赤塚キャラはとても新鮮な存在のようだ。