ivataxiの日記

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ゼット橋

浜松で最初に就職した。いや、当時は「可美村」(かみむら)だった。「上村」でもなく「神村」でもない。村だからきっと市より貧乏だろう?とおもうでしょ。でも、そうでもない。世界の「スズキ自動車の本社」があったから。スズキがどうしてそこにあるのか?推測だが、村の方が税制が安いのでは?と。 または、鈴木という名前がその当たりかあ旧国道一号線篠原あたりにかけて非常に尋常じゃなく多いということ。事実はスズキ自動車の人に聞いてね。東海道本線高塚駅の北側にスズキ本社はあり、その南に接する道は浜松にかけてまっすぐ線路に平行に伸びる。だが、一か所、跨線橋で「カクっ」と東海道本線の南側に移り、またどんどん線路に平行に道は続く。なんとなく釈然としないその跨線橋(川を渡るのは普通の橋だが、道や線路を跨ぐ橋は跨線橋というらしい)の名前は「Z橋」。これ、地元だけでなく多くの人がそう呼んでいる。「じゃあ、A橋はどこ?」といっても、ABCつながりではないらしい。空から見ると、その橋は「Z」の形に見えるのだろう。企業は大きくなってはいるが、今でもスズキ本社はそこにある。Z橋を渡って浜松駅に向かうと、途中、旧国道一号線に合流する。その合流点に35年前は「長崎屋」というスーパーがあった。オーナーがいくつか変わり、今では「メガドンキ」(目が鈍器ではない)になっている。