ivataxiの日記

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ゾウ カメ

目が見えない人がゾウに触った。一人は「長い曲がった穴のある物」といい、もう一人は「柱のように太い丸い物」といい、またべつな人は「ヒラヒラした大きな薄い柔らかい物」と、それぞれが触れた部分でゾウをそう認識した。それらを組み合わせると「一体どんな生物か?」と、思ってしまう。目が見える人にはゾウはあきらかにゾウなので、一目瞭然なのだ。
目が見えない子供たちが、動物に触れるボランティアがあったそうだ。「カメ」を触ってすごく興奮したという。見れば単なるカメかもしれないが、見えない触感だけの世界のカメは、子供たちを大興奮のファンタジーの世界にいざなうのかもしれない。