ivataxiの日記

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ラジオ、グッチ裕三さんの話。
上を向いて歩こうは日本語でアメリカのヒットチャート1位に輝いた記録を持つ歌だ。永 六輔さん・中村八大さん・坂本九さんの「6・8・9」という不思議な数字の列ぶ組み合わせの音楽関係者のユニットだ。永六輔さんは中村八大さんの大学の後輩でいうことをきかないといけない立場で、かなり無理を言われて作詞をしたようだ。坂本九さんの歌声は和製プレスリーという雰囲気があり中村八大さんはそんなイメージを作曲・編曲に神ワザ的に表現したようだ。坂本九さんの高音の裏声はアメリカ人には女の子の声に聞こえたようで「坂本九という名前の女の子がいる」と思われたようだ。テレビに出演し、ヒットチャートのトップに上昇したようで、坂本九さんのパフォーマンスはアメリカ人に受け入れられたようだった。悲しい歌詞なのに楽しげに歌う不思議な歌だが、アメリカ人には歌詞が悲しいとは思えなかっただろう。永六輔さんは学生でありながらテレビなどの仕事をしており。当時は「テレビか学生運動か?」の選択を強いられて「学生運動を取る」といった程だったが、学生運動は政府により鎮火された。その自分の無力さ・小ささ・憤り・悲しみなどをこの「上を向いて歩こう」の歌詞に込めたようだった。「3・11」の後、この歌がなぜだかyoutubeで良く見られた。不思議なサイクルで求められる不思議な歌なのだ。