何も買わずに帰る

980円のヒゲソリを使っている。1つだけの大きな回転式の一番単純な形である。一節には、フタが緩いと回転刃がタケトンボみたいに飛ぶという説もあるが試していない。刃が切れにくくなった時に回転刃の部分だけのレフィル（替刃）を買った。「ちゃんと商品に合うか確かめてからにした方が・・」と、売り場の女性にいわれた。（その女性はあとでそこの若奥さんになった）「大丈夫・・大丈夫・・」と、購入。家でそれが合わないことに気付くが大見得を切った手前、返品には行けなかった。何しろ最初に購入してから大型家電店は閉店・開店・移転していて、時間の経過が早い。なので今も切れにくいままの古くて安い充電式のヒゲソリを使っているのだ。きっと同じ形でもバッテリーは進化していると思いたい。すごく斬新なデザインのヒゲソリがたくさん陳列されている。「手にとって見たい」と思うが、一つ一つにクルクルとしたコードがついていて「万引きは犯罪です」というPOPがアチコチソコココドコデモ貼ってある。思わず手を引っ込めた。結局、何も買わなかったし販売員も広い店舗に少数で耳に大きなイヤフォンみたいなのを付けて意識はそっちに向いているようだ。いっそ、通信できるロボットを置いてはどうか？入り口付近のヒゲソリコーナーの前に立ち、見ただけで何も買わずに帰るというのは安価なレジャーの一つではあるが。