ivataxiの日記

絵 文章 映画

チラシ

新聞をまとめて見て縛って捨てるのだが、今回、チラシばかりを眺めていた。何だか違和感を覚える。マグロもお肉もカットして写真を撮っている。「トロ」とか「豚肉」と、書いてあればわかるが、そうでないと同じにも見える。ニンジンもダイコンも葉っぱは取ってある。オサカナは全身が載っていないのだが、時折、売っている状態ではなくイメージとして全身像のオサカナが載っていたりする。でも、しっぽまでは載っていなかったりする。やはり「サーモン」とか書いていないとわからない。「開き」を最初から幼児はあの状態で泳いでいると思うのかも知れない。子供時代は昭和全盛期だ。サザエさんみたいに買い物カゴを抱えた主婦が闊歩する時代の商店街、及び個店が存在していたのだ。だって路地には井戸があって、洗濯機がまだない頃には「井戸端会議」がリアルに存在していた。コンクリートやガラスがまだ珍しかったし、自動車やテレビも個人所有が当然の時代以前だ。魚屋さんにはオサカナが泳いでいる形のまま並んでいた。主婦は「目の色」を眼の色変えて見る。中にはオサカナの胴体を指で押して弾力を見る。「どうせ買うんだからいいじゃないの」的な主婦の力強さにお魚屋さんもタジタジなのは今も変わらない。八百屋さんではダイコンやニンジンには土から今しがた抜いたような土もついているし、葉っぱも付いているから本体と葉っぱの形で「ニンジン」なり「ダイコン」と認識した。新聞紙で包んで買い物カゴに入れる。新聞は一度読んだものだからリサイクルだし、今だってスーパーーには専用のショッピングバスケットを持って行くのだから同じだ。(ビニール袋は有料)何しろ、大量生産・大量輸送・大量販売のスーパー全盛時代。また、昭和のサザエさんたちが買い物カゴを持つ時代が来るとも思えないが、少し懐かしい。