ivataxiの日記

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掃除機 黒船

掃除機 黒船

 

久々に掃除機をかける。「久々」というのは正直な話。階段からに二階にかけて。細くて急な傾斜の日本家屋に多いステップの狭い「落下製造階段」なのである。四角い角を丸く吸う。階上で猫があんまり嬉しくない目で無言で見下げている。奴は常に人を見下げるような態度の「上から目線猫」なのだ。「ぐおー」という吸引の雑音が嫌いなのか、掃除という行為・機械そのものを嫌っているのか近づいて来ない。階上に上がり切る頃には猫は場所を変えてしまった。きっと江戸時代に「黒船来襲を目撃した日本人」のような気持ちなのかも知れない。もっとトラ位の大きさの猫ならば、掃除機じいさんに立ち向かって来たかも知れないのだが。