ivataxiの日記

絵 文章 映画

撮影

大学を出てすぐにローカルな印刷屋さんの子会社の広告制作会社に入った。すぐ辞めてしまったからたいしたことは覚えなかった。デパートの撮影とかでボロなワンボックスを運転して物や人を運んだり、カメラマンの手下みたいなことをやってデパートとスタジオを行き来していた。最近のデパートの撮影現場は見ていないが、関わるスタッフが若い女性が多いのに驚く。まだマックが登場以前の広告の現場では、女性はあまり重要な役割を与えられなかった。スタイリストも独立ではなくデパートのマネキンの着せ替えみたいなことで日常の多くの時間を裂かれて、決してクリエイティブとはいえない状況だった。ただ、今も昔もスタジオでは男も女も若いも年寄りもない。スキルが大事だった。会社や世間の役割や地位はスタジオを出てからの話。女性の手柄は年老いた男どもの地位向上につながる。今は女性に役割も多いが責任も多いようだ。よくも悪くも。