リャンバンミェン

リャンバンミェン
「冷やし中華始めました」とか「かき氷」の旗がはためくとつい見てしまうのは気温が関係しているのだろう。夜は「とりあえず生中！」が合言葉で、コンビニや自販機でアイスも売れる。ある温度からアイスクリームからかき氷・シャーベットなどが好まれるとか。母は満州で生まれた。戦争の関係で日本に家族で命からがら戻ることになったが、そうでなかったら今でいう帰国子女だろう。ともかく、父親と知り合いぼくも生まれた。バックトゥーザフューチャー日本版である。戦争がなかったらぼくは生まれていいない。よく、暑い頃には「りゃんばんめん」という麺類を作ってくれた。「冷やし中華」のことだろう。中国の人に聞くと、発音は「リャンバンミエン」なのだそうだ。ミエンが麺のことらしい。ぼくの舌は母の味にフォーマットされていて、どこの店の冷やし中華を食べても「本場を知らないな」と、少し冷めた感覚となる。本物の味を求めて中国に渡る意気込みはないのだが