ivataxiの日記

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ショットバー

集中的にお酒に浸ったのは30代。もしもこの時期ひたすらマジメに働いて蓄財していれば、今とは違ったかもしれないが、今は今なりそれなりにイイ人生だと思うことにしたい。都会で立食パーティーがあれば数100人が集まる。それが各自二次会に流れれば半分以下になり、更に三次会四次会となると段々人数も減る。男数名最後にたどり着くのが、都会ならどこにでもありそうなカウンターだけのマスターが一人のショットバー。ひたすら酒飲みが酒だけを共有する薄暗いそしてバックに重低音だが小さい音で趣味のイイ音楽がかかっていたりする。カウンターはマホガニー?少し傷があった方がそれらしい。おべんちゃらはいわないマスターだが「黒ビールありますよ」とグラスを拭きながらどうでもイイようなつぶやきをかける。小さなビンでどこの国の物かもわからないが案外国産なのかも知れない。味わうだけなのだから小瓶でもイイ。30代の数名の男たちは自慢話をするでもなく、人生の酒との出会いの名シーンを語り始めるのだ。黒ビールには口の堅い男たちの本音を語らせる魔力があるのかも?